【和歌山 加太 友ヶ島 旅 Part4】云うよねぇ …「廃墟みた~い!」「ラピュタみた~い!」「おま~らマジデスか?!」
友ヶ島はよく「天空の城ラピュタみたいな」イメージと形容される。でも本質は「ガチの戦争遺跡」なのです。たくさんの文化遺産が遺されており、知れば知る程じつに興味深い話なのです。
[友ヶ島旅 目次]☆
1、[序の章]「春だし暇だしどっか遊びに行こうではないかっ! 」
2、[序二段] 行楽地、いやいや攻略地決定!! 空から降りて来た?!
3、[第壱章]春だぁ…これは小夏日和?!ずいぶん暑いよぅ~加太の海
4、[第弐章]九時三十分。ラピュタ起動!!目標は「友ヶ島!!」
5、[中入章]日々是好日…処々。加太の美しい夕焼けなど寄り道話。
6、[第参章]は~い注目!友ヶ島での役立ち情報モロモロを伝達しま~す!!
7、[第四章]ちょっと待って。ありゃ、我々の為すべきコトは何だったっけぇ?
8、[第伍章]「灯台もと暗し」て DO YOU 意味かな?…かなァ?!
9、[第六章]第一砲台跡でワシらも色々考えたのだ。
10、[第七章]昼食、無事に完了。次は、とりあえず海岸に行ってみようか。
11、[第八章]さぁ次は、海軍聴音所にむけて大きく舵を切る!
12、[第九章]砲台跡階段で話し声。いったい、お前は誰なんだ…「マタオマエカ」
13、[第拾章]ホ~ント!!この世界は、一寸先は真っ暗闇なのである。色々謎が多いよねえ。
14、[最終章]闘い彷徨い続けたアキレス、確かな休息の場所へ。(或いは友ヶ島とラピュタと、宮崎作品の本質?!)
15、[附属記]友ヶ島(沖ノ島)の歩き方!サクッとまとめてみました!
○前回のお話しですよ↓↓↓ Part3です。
[第六章]第一砲台跡でワシらも色々考えたのだ。
我々ラピュタ隊は友ヶ島燈台の西側にある芝生広場で腰を降ろして、水分補給&ダベリングしていた。
ここは紀淡海峡眺めながらお弁当を食べるには、絶好の場所なんですよ。
「なんかね、友ヶ島は太陽が違うよな…」
「そうそう、光線量が倍ぐらい違う気が…」
「美白少女としては、日焼けが心配ナノょ」
「はぁ?誰が微白しょじょじ…」ハレーションするぐらい美白な、友ヶ島燈台である。
灯台の方から何やら、ハンドマイクの呼び出しが聴こえる。
「七十番台の方ぁ…いませんかぁ…」
「まだ、七十番台かぁ、順番ナカナカやでなぁコレだとねェ」…たしかに。
その時ワタシの脳内MPに、懐かしのシブイ曲が流れていた。「♪海に抱かれて 男ならばぁ~ 例え破れても 燃える夢を持とうぉ~♪」 by加山雄三
レトロな若大将(自分のことだが)やおら立ち上がり「じゃあ、トーチカ跡でも探ってみるか」と、言った。トーチカと言うのは第一砲台跡の左右に設けた測距儀(そっきょぎ)があった所なのです。すぐ近くなので行ってみよう。
これがトーチカ跡。ガンダムのアッガイたんに良く似ているのだ。このタコ壺の中で距離を測るのだが、前の開口部はたいして広くは無い。
中から見るとこんな感じ。三本の柱の上に測距機器があったのかな。このトーチカは北側右翼になる。南側左翼にも同様にトーチカがある。
三角測量→[A△B、底辺とABの角度]が解れば座標Cが測れる。
でも、精度はどうだったんだろ?光学式の測量機は、大変だろなぁ。陽炎やら、水蒸気やら立ちのぼり、まして動く相手だから。
中には伝声管がないね。床に穴があるが、コレがそうなのかな?第一砲台迄、随分と距離があるし。例えば…「小隊長殿!!敵艦、発見デアリマス!!」伝令が駆け込んで来る。
「距離、ロクマル…ン?(えと、端数が出るぞ困ったな)切捨てっ…」発令所では算盤をパチパチ駆使して計算しているのだな、大阪の船場出身の兵隊が。
…ウヌ、待ってられぬわっ!砲台の指揮官が叫ぶ!!「南、適当ニ、弾幕!!テェ~!!」
ドカン!💥ドカン!!💥
な~んてなことにならないかな?明治のイージスは、よく解らんが「巧遅拙速!」明治陸軍だもんね。
ココから延びるトレンチ通路がある。この跡をたどれば、砲台跡へ移動が出来る。
この第一砲台跡辺りは、ブッシュに覆われヘン虫?が飛び、熊蜂🐝迄飛んでいた。これヤバいよぉ~ヤバいよぉ~、注意!注意!!
「撤収! 灯台に戻ろう…」思わず小声になる。
灯台前では、海保制服(本物)のコスプレ撮影会をやっていた。
この暑いのに、わざわざウエットスーツを選ぶ所が偉い!さすが仙崎<偽)だっ。沖縄で体験ダイビングしただけのことがあったな。よく似合っている。
しかし、あれ?ワンサカいた観光客が、減ってしまったなあ。ハンドマイクが“百八十番台、いらっしゃいますかぁ”と叫んでいる…おっと、知らぬ間に順番が飛ばされているぞっ。そしてドタバタ挙句、ようやく灯台に登れたのであった。
友ヶ島燈台テラスに立つ。海抜60メートル。
たおやかな風が吹き、我々の気分は爽快。挙げアゲ~!
この場所には、独特のワクドキな高揚感が、確かにある。
聴けばここ「恋する灯台」に認定されたらしい。まぁ、一種の恋愛スポットてコトかな。成程ナルホド、この周辺リア充が沢山いるなぁ。羨まスィ~ぞっ!
「アオハルかよっ~!!」
紀淡海峡を往く巨大コンテナ船が、次々とやって来るねえ。目と鼻の先に対岸の淡路島、由良の町が見える。あちら側にも、生石山砲台がまだ残っているそうだ。
漁港に蓋をするように、細長い成ヶ島があって変わった地形ですね。たしか、このすぐ南に「立川水仙郷」がある。探偵ナイトスクープで有名になった「ナゾのパラダイス!」のある所だった。<笑
灯台テラスを、東南西北白發中!と時計周りにユックリと二周した。よ~しOK、後続にポジションを譲ろう。灯台の曲った急な階段は、降りる時にはかなり危険だ。灯台一階に旧型光学レンズがあった。コレ素晴らしい造形美ですね。
「よし、充分マン喫したぞっ!!」灯台見学終了!ようやく昼飯の時間だ。さっき休憩した芝生広場に、我々はまた移動することに。
すると突然、空からプロペラ音が聴こえた。
バラバラバラッ!
「おおっ、カッケー!!」手を振る。👋
「タスケテェ~!」また、手を振る。👋
海保の輸送ヘリコプターが、南方向から飛んで来た。かなりデカイ機体だな。灯台周りを旋回(多分撮影業務)して、関空方向へ去っていった。
[第七章]昼食、無事に完了。次は、そうだなぁ、とりあえず海岸に行ってみようか。
既に使用不可になっている手動式ポンプ。これ程レトロで錆びまくっていると、ある意味アートですらある。修理すればまだ現役続行可能だろうな。
池尻広場から孝助海岸へ出る。
岩場の海岸でイイ風景だよっ。孝助海岸の名前の由来は、難破した船から投げ出されこの辺の松の木に引っかかり無事に助かった孝助さん、そんな話がいまに伝わります。
まるで“絵に描いたような風景”と、形容するのにふさわしい場所ですね。
沖ノ島は北側と南側では、まるで印象が違う。南側は海岸が荒々しい雰囲気、波風のあたり方がコチラはキツイのかな。
浜はゴロタ石だらけで、海水浴はすこし無理そう。タイドプールが出来れば、浜遊びが楽しそうだ。
さて、このあと海抜ゼロから鷹ノ巣山標高120m迄一気に登るのだが、残り時間とペース配分も考えないとね。渡船の最終便が16時半、今が昼過ぎだから余裕で島の西半分は廻れるのだが、さてどうしたものかな…。
友ヶ島攻略!!…ポイントその参
📣はい、テゲテゲに、ご唱和ドウゾ
「友ヶ島巡りは、計画性がだいじ!でも、滞在時間配分は臨機応変に!!」
悲しい事に島での滞在時間は、限られている。日帰りだと朝の一便から、帰りの最終便までだいたい七時間は、島で活動出来るのだ。その気になれば、全ての砲台跡のコンプリートも可能だけれども、オススメは出来ない。妙な“トレラン気分”になるからだ。そのあげく帰路どっと疲れが出ることにもなるね。特に車のドライバーさんは危険だね。
目的を明確にして「一ヶ所に時間をかけると思わぬ発見」があったりする。それが楽しい。これが島巡りのコツだと思いますね。
ピンホールの小路。何か雰囲気が抜群!!もののけの道。ココを歩くの愉しいね!白い所だけOKルールで歩いてみる。楽勝ですね<笑
次は、あの「海軍聴音所」に行ってみようか。そして小展望台で小休憩して、いよいよ鷹ノ巣広場&第三砲台跡へとまわる“定石コース”だな。コレが目指すべき山「鷹ノ巣展望台」です。たいして高くはないが。
よしっ、出発だっ!!
「ヒィ~ハァ~!!」
[第八章]さぁ次は、海軍聴音所にむけて大きく舵を切る!
我々は池尻広場から上がる坂道を進んでいた。すぐに、キロポストがあった。右が「旧海軍聴音所0,5キロ」と、書いてある。よ~し、距離は大した事ないなっ。「面舵、ようそろ~」しかし、クネクネ山道は存外遠く感じる。
どっどぉ~ん!! 出たっ! わぉ!
おお、現れたぞっ、邪悪な香りがプンプンだぜっ!!
「ぱぁないのおぅ~」と、第一声。
「廃墟好きにはこりゃ、堪らない案件だろね」と、私がつぶやく。
「連続○○現場と言われても、信じてしまう魔力あり」と、仙崎はずー隊員。
「この漂う雰囲気は“夜の肝試し”とかはマジ勘弁ね」と、うしのしーた隊員。
「ココにもし夕方一人で来たのなら、全速後退!!!いっぱ~い」だねっ。
しばし佇み、外から眺めた我々の感想。壁面を石で偽装しているが、他の陸軍遺跡とは趣(おもむき)がまるで違う。同時代建築とも思えない。色々となんかへんだ。
「この建物は…かなりヘ~ンやなぁ~」…だろ?とっとと撮影開始だっ。
いちばん奥の部屋海側の正面になる。
重要な機器が並んでいたはずだ。もちろん今は何も無い。
窓からは海が見える。
何だか無駄に窓が、多い気がするぞ。何だろなぁ?この感じは、船の艦橋に似ているのです。「むぅ…はてさて…?」紀淡海峡に侵入して来る「潜水艦の出す排気音を聴音していた場所」と謂れているが、何か話が怪しい。事実を糊塗していないか。日本軍は京阪神地区を守る最後の防衛ラインを、“紀淡海峡に引いていた”と言う。
ココを抜かれたらおしまい、日本代表のセンターバックなのである!神戸大阪は火の海必定、けんのん剣呑。ヤバいよ、言わば“最後の砦”なのだ。なのに潜水艦の音を聞くだけとは変だ。
たしか当時の潜水艦はね…
参考資料/1896年(日清戦争の頃)の潜水艦「ホランド級」日本海軍一号潜水艦
性能諸元○排水量64トン○全長19m○全幅3m○吃水3m○最大速9km○乗員7名○武装18インチ魚雷発射管1門、8インチダイナマイト砲1門
ホランド級潜水艦は、アメリカの発明家J・P・ホランドが開発に携わった。
彼の名に因んだ一連の潜水艦、潜水艇の通称である。最初に実用化された潜水艦「ホランド」は彼の会社であるホランド・トーピード・ボート・カンパニーで製造された。
この「ホランド」級潜水艦は、アメリカ合衆国のほかイギリス、オランダ、カナダ、大日本帝国、ロシア帝国で建造された。(出典ウキペディアより)
ならば“海軍聴音所跡”と呼ばれるこの場所はいったい何なのか?
しばし周囲をウロウロしながら、ワタシは考える。ウロウロと考える。
大阪湾は楕円形の形をしていて、出入口は僅か二箇所しかない。西の明石海峡と南の紀淡海峡だ。合理的に防衛ラインを構築するには、紀淡海峡を固めるだろう。北上して来る敵艦隊を、地の利を活かし“隘路で待伏せ”一気に叩くのがセオリー。
陸軍は、由良砲台要塞にて迎撃体勢。海軍は、紀伊水道でしかるのち艦隊決戦を挑む。戦術的にはそうなるのかなぁ…ここは沖ノ島の最南端、岬の山の上である。紀伊水道が一番良く見える、場所。石や木で偽装している、半地下要塞です。第三砲台砲列の前に、水平砲座ならともかく…ただの「情報収集施設」では、かなりおかしいだろ?
じゃ、ホントの狙いは…何だ?
コレは二階(隠し部屋?)に上がる穴。梯子で上がるのかな?多分、将校がいた場所だろな。
しかしこれじゃぁ、まるで忍者屋敷だよ。
海の方に回って、外から二階部分を見た所。
森に覆われて、やっぱ秘密基地っぽい。壁の下の方にケーブル用の、小口が沢山開いている。いくつもの電信水底線を拡く敷設していたことは確か。ならば連繋機雷を海峡に敷設してあったのか。ナルホド成程…少し海軍参謀気分で、何か考えてみよう。気分は秋山真之だなっ!
「本日天気晴朗ナレドモ波タカシ君、元気やろかなぁ?あれから転校して長いことなるけど…ZzZz」
何となく ピーン!✨
コレは艦隊の「総合戦闘指揮所」なのかな?!
紀伊水道各所から、ケーブルで情報集め分析。(作戦行動中は、無線封鎖が鉄則)最終ラインに潜水艦隊、迎撃艦隊を並べ戦闘する、その作戦指揮を執る場所なのでは?
☆模式図☆
<島裏(大阪湾)に虎の子艦隊を隠すんだよ作戦>
SS [哨戒(偽装)船]…[潜水艦、機雷群]…[沖ノ島戦闘指揮所]…[由良砲台群]…[艦フリート群]…[神戸海軍泊地] NS
まず、集めた索敵情報をもとに敵艦を潜水艦が雷撃!各砲台から一斉射撃で弾幕を張り敵艦隊を水道で足止めして後、迎撃艦隊が出撃。そしてトドメの殲滅戦!!…だとすると、スケールでかっ!!
「絶対負けられない闘い!」が、此処にあった!!
さあ、次はあの“第三砲台跡!”「ラピュタみたい~♡」の“真打ち”と言ってもいい場所だ!!その前に一休みと。謎の“四本石柱”が立つ、小展望台に立寄ることにする。まぁ謎でもなんでも無く、単に台風で屋根が飛ばされただけのコトなのだが。ここには長ベンチとテーブルがあり、木陰になっている。海景色もすこぶる良い。
小休憩には持ってこいなのだっ!
ところがである。すでにベンチには“オタっぷる”の先客がトイトイに座って居て、余人を寄せ付けないオーラ。我々はやむなく横で水筒を立ち飲みした。でも、なんとなく話が聞こえる。なぜか“喰い気味”な兄オタ男!いったい何設定なのかっ?コレ、なんか笑えてきたので、背を向け海を眺めることにしよう。
オタ男Say「…ここまでェ~~モデルコースどぅ~りにぃきたよぉなぁ~~あと半分くらいかぁ~なぁぁ~…」(←声が小さいっ!)
貴腐人「…………(はぁ)」
う~む。おなごの方は“もうウンザリ、マジ勘弁”てな、空気バリだし。この島にではあるまい。ガムバレよっ、兄オタ男!キミのゴールはこの空のように、果てしな~く…︎︎☁︎︎遠い。イェイ✌
友ヶ島の空は何処までも蒼く、見事に晴れ渡っていたのでありました。
小展望台から神島を望む。昔は沖ノ島と繋がっていたコトが分かる。虎島と同じ状態だったのかなぁ。するとですね、すぐ目の前の海では“加太の漁船団”が何やら大騒ぎ中なのでした!
大漁だ!大漁だ!
友ヶ島沖は大漁だ!!
船ではお祭り騒ぎのようだけど
海の中ではいく万の、魚の弔いするのだろう
byみすずさんをパロってみますた。すいまそ~ん。
鷹ノ巣展望台広場 お弁当&休憩に良い場所。が、この日はギラギラと陽射しが異様に強かった。建物の真っ黒な影が出来ている。でも余りの暑さで誰もいない。汗、汗、焦る、しかし何でこんなに暑いのよっ!
関空域、航空ビーコン施設(VOR/DME)近くには三角点△119,9mがある。この島の頂点となる。この場所航空機マニアにはこの場所、たまらないのではないだろうか。
空を見上げると、関空から飛び立ったジャンボ機がグングン高度を稼いでいる。
「穹が何処までも、嵩い。」
[第九章]廃れ朽ち果て、草木が覆う。人の造りしもの。
鷹ノ巣広場から第三砲台へ降りてきた。
さぁ砲台巡りのメインディッシュだよ。ガンバろう!
砲台跡の保存状態は極めて良く、写真も素晴らしい“空気感”がでるね。
第三砲台跡東側入口のトンネルはまさに「タイムトンネル」だ。軽く百年以上は遡れるよ。
第三砲台跡は島内で一番高い場所にあり、最大規模の砲台。八つの砲座と弾薬庫をそれぞれ連結トンネルで縦横に結んでいる。コレはまるで西洋の城、地下は暗黒のラビリンス。飛行石はきっと、さらに地下の部屋にあるのだろう。
「はぁ~はぁ~はぁ~♪」続けて「実に素晴らしい。そう思わんかね」と、ムスカ(自分の事だけど)が言う。
「玉座の間とは、上出来じゃぁ~ないか」
「あなたとわたしの、お墓なのよ」と、うしのしーた隊員がしれっと言う。
「あ~ん?!バルスかっ!それだけは、勘弁なぁ。いろんな意味でな、三分だけまっ…」
「メガンテ…💣」…٩(。_∥)ウワッ!
※♪笑ってぇ~笑ってぇ~ムスカ~♪
はいミニコント終わり、通路横の階段をそろりそろりと降りてゆく我々であった。砲座に続く地下通路さらに横にも連絡通路があり、砲座下にも沢山の弾薬庫がある。ホント真っ暗闇なのである。「ライトオン⚡️ぽわ~ん」自慢の百均ライト(LED4個付き)が心許ないね。はっきり言って「メッチャコワい!」です。
やはり“ドカチンライト”がいるのかな。
まっすぐ進むと砲座跡に出た。
この場所で、コスプレねーちゃんが「ラピュタみた~い♡」と発言。そして、SNSで拡散したという“いわくの現場”なのだ!
パズーとシータが、丸い池をのぞき込み水没した都市群を見つける。ラピュタを象徴する名シーンだなっ! 仙崎はずー隊員が、水の中を覗きこんでいる。
「カメがいる…」
[特別付録その5]友ヶ島の謎な地図と砲台跡情報
コレははずー隊員が何処ぞから手に入れた「友ヶ島ラピュタ」の地図ナノだ。しかし、アバウト過ぎて良く分からんぞっ! 注目すべきは野奈浦桟橋に降ってくる、女の子の図だ。何かのイリュージョンなのか!?
由良要塞群の全体像とは…いまだに不明な点が多い。
由良砲台、堡塁跡(陸軍)は確認出来るだけでも二十五箇所以上ある。さらには海軍施設も存在する。未発見で埋もれた建造物もまだあると思われるので、時間があれば巡ってみては如何でしょうか。
【由良地区】淡路島地区
1 生石山第1砲台 2 生石山第2砲台 3 生石山第3砲台 4 生石山第4砲台 5 生石山第5砲台 6 赤松山堡塁 7 伊張山堡塁 8 生石山堡塁 9 成山第1砲台 成山第2砲台 10 高崎砲台
【友ヶ島地区】沖の島地区
1 友ヶ島第1砲台 2 友ヶ島第2砲台 3 友ヶ島第3砲台 4 友ヶ島第4砲台 5 友ヶ島第5砲台 6 虎島堡塁
【加太地区】深山、加太地区
1 深山第1砲台 2 深山第2砲台 3 男良谷砲台 4 加太砲台 5 田倉崎砲台 6 大川山堡塁 7 高森山堡塁 8 佐瀬川堡塁 9 西の庄堡塁
【鳴門地区】現状不明 (観光地化され、駐車場などになっている)
○第五話はコチラです↓Click!Please enjoy the adventure of Tomogashima.
(19/01 一部加筆修正 7800文字、thank you for reading.)
【和歌山 加太 友ヶ島 旅 Part3】渡船の上陸ポイントは、野奈浦桟橋です。まずは「友ヶ島、攻略法とは?」
友ヶ島をいかに楽しむか、それが問題だっ!目的や目標を持っていれば、話はカンタンになるが「とりあえず行ってみるべえ~」的な考えだと、ナニヤラ困ったことになるよん。そんなお話ですね。
[友ヶ島旅 目次]☆
1、[序の章]「春だし暇だしどっか遊びに行こうではないかっ! 」
2、[序二段] 行楽地、いや攻略地決定!! 空から降りて来た?!
3、[第壱章]春だぁ…これは小夏日和?!ずいぶん暑いよぅ~加太の海
4、[第弐章]九時三十分。ラピュタ起動!!目標は「友ヶ島!!」
5、[中入章]日々是好日…処々。加太の美しい夕焼けなど寄り道話。
6、[第参章]は~い注目!友ヶ島での役立ち情報モロモロを伝達しま~す!!
7、[第四章]ちょっと待って。ありゃ、我々の為すべきコトは何だったっけぇ?
8、[第伍章]「灯台もと暗し」て DO YOU 意味かな?…かなァ?!
9、[第六章]第一砲台跡でワシらも色々考えたのだ。
10、[第七章]昼食、無事に完了。次は、とりあえず海岸に行ってみようか。
11、[第八章]さぁ次は、海軍聴音所にむけて大きく舵を切る!
12、[第九章]砲台跡階段で話し声。いったい、お前は誰なんだ…「マタオマエカ」
13、[第拾章]ホ~ント!!この世界は、一寸先は真っ暗闇なのである。色々謎が多いよねえ。
14、[最終章]闘い彷徨い続けたアキレス、確かな休息の場所へ。(或いは友ヶ島とラピュタと、宮崎作品の本質?!)
15、[附属記]友ヶ島(沖ノ島)の歩き方!サクッとまとめてみました!
▽前回のお話しはこちらです。
[第参章]は~い注目! 友ヶ島での役立ち情報モロモロを伝達します!!
「わ~い無人島だぁ!」「友ヶ島だぁ~!」さぁ、冒険気分モリモリと盛り上がって来ましたよぉ!もやい繋留されたラピュタくん。「またねェ~また逢う日までェ~♪」いや帰りも乗るしねっ!停まった船には長居は無用、とっとと降りるに限ります。
女史はこんな島好きなんだよな→「安全な冒険島」笑
「OH~アンビバレンス!」でも、昔だったらありえない事だよ。たいてい野郎グループに連れられて、紅一輪(野郎の彼女ダナ)か、限定二輪(何故かニ人ぐらいまでだ)混ざっていて“舟虫”見ては「きゃぁ~!!」とか“クラゲ”触って「いや~ん♡」とかやってるパターンだった。ホントホント、ウザイったらなかったゾ。島は何も変わらないが、客層は変わった。やっぱ“ラピュタ様”のおかげ、なのかな。
さて、野奈浦桟橋の向って右横に「友ケ島案内センター」があります。この島は夜は無人になるが、昼間はとりあえず管理人はいるし、この小屋には公衆電話がある。
キャンプ利用(何と無料です)の場合。ここに申し込みが必要です。友ヶ島でのキャンプは「サバイバルで、ワイルド」だゼェ~!! キャンプファイヤーの星降る.+*:゚+。.野営が楽しめる。なので、キャンピング一式の周到な準備がいる。この場所決して、初心者向けではありませんよ。「野宿上等!な、ツワモノ」だけだ。キャンプする場所は“南垂水広場”が、比較的広く桟橋からも近くお勧めです。
⚠注意事項は…飲み水は持ち込みが必須となります。島内にある井戸は、飲料禁止。直火も禁止、ゴミは必ず持ち帰ること、などです。
飲み物の自販機が案内センター横に三台あります。島料金なので、ほんの少しだけお高いかな。まぁコレは仕方ないね、このこと「大切な意味」を持っているからね。
勿論、着いてスグに飲料水を、買い込む賢者はいない。だが、この島にはココ以外自販機は皆無なのだ。この案件「注意⚠すべし!」この状況は友ヶ島の攻略活動に、大きく影響を及ぼす重要事項。軽視した者はフラフラ敗退する運命にあるのだ。
↓敗退した海月ども、桟橋横に漂うの図だっ!
友ヶ島教訓!!…攻略ポイント、その壱
📣ハイ、ご唱和下さ~い!
「水の一滴は、血の一滴。熱中症対策は万全に」
何を大袈裟な!と、思うでしょ?多分都会から来た多くの人々は、ポカリスエット五百mlボトル一本位を鞄にしのばせて「コレにて、安心♡」てな感じでは無いだろうか?
公園の散歩なら、これで良いだろうね。
でも、ここは友ヶ島。「てんで甘いよっ! 大甘の黒王子だよっ!!」無人島には輜重隊(コンビニ)はない、救護班(救急車)もいない、マジヤバ!だからねっ。島を廻っての数時間後、心折れホウホウの体で、野奈浦広場に戻ってガクシ🌀へたり
初めて“自分の犯した過ち”に、気ずく仕掛けになっているのだ。「いわゆる“バックフェスティバル”まさにあとでお祭りなのだ!」byルー大柴語
この友ヶ島と云う奴は…なるほどこのシステム、まさに「修験道の行場」なのだね。ならば「備えあれば憂いなし!」でいこう。ちなみに我々の装備品は、我が家の輜重隊であるローソンから、お茶パック(一リットル)百六円也! を大量に買い込み、それを氷と共にボトルにドバドバ詰め替え、一人当たり約二リッターをホールド(2L≒2kg見当)。けっこう重いね…。そう、これだけあったら“道に倒れて誰かの名を呼び続けているヒト”(だれ?謎)だって、助けられるてなもんよっ!
さらにあと鬼斬弁当(梅干しIN)やら、いちレフカメラやら塩気のお菓子やら、色々とリュックが重いのなんの。コレが我々“攻略部隊ラピュタ”の標準装備。でも後半戦に突入する頃には、不思議と軽くなってるので御安心を。
さて、まずは攻略ルートを探ろう。桟橋降りた正面に、友ヶ島の地図看板がある。南北が逆になっている親切設計だ。「ふむふむ、なるほど」しばしルート策定。皆さん下船して慌ててサクサク歩いて行かれるけど“慌てる何とかさんは、ナントカがナンチャラ”と云うぞ。ガッコのマラソン大会じゃないんだからね。慌てない、あわてな~い。(←このノンビリ~マインドが後、大変な事態を招くことになった。
まぁヒトは「群れたがり、同じ道を辿りたがる」ものなのだ。わかるわかる、まして初めての無人島、こんなヤバそうな所に来たのなら、そこはかとなく不安でしゃーないよな。道に迷ってうろうろ迷子だけはゼッティ避けたいところだね。「子供じゃないんだからぁ~」…ダ、ヨ、ネ!
はい、野奈浦揚陸地からのルートはとりあえず三つある。「選べる三タイプ」だ。
一、西方向コース。
海辺りの道、第二砲台跡を目指す道。何故かほとんどの人がまよわず、沖ノ島を西へ向うようだ。見るからに平坦で楽そうだもんね。「初めての方」向きですね。
難易度は☆
二、南方向コース。
野奈浦広場横を巻くようにダダ登り、鷹ノ巣山頂の第三砲台跡を目指す。割とハードな上り道だな。イキナリ山頂アタックはなぁ…「山歩き慣れた方」はコチラかな。
難易度☆☆
三、東方向コース。
虎島方向をひたすら目指す、チャレンジコース。海渡りもある。砲台跡は少なく、誰も目指す人は無いね。無人の道を往くのは、逆に魅惑的だ。「冒険好きな方」なら、ヤッパコッチだな。
難易度☆☆☆☆
ピーン! はい答え出ました、即断決定!「コン鯖な、西ルートしかないっ!!」(←能書きの割には…「右に行くぞっ、み~ぎっ!」ザクザク、ザクザク…我々は楽チン海辺り道を進むのであった。いやいや、ワザと最後尾にしたのですよ。我に続くもの無し、必要なら脚で稼げばいいのだ!!(←マジですか?
スグに小さな神社があった。階段を登ってみよう。木の鳥居とうねった石の階段が、ずいぶん魅惑的な雰囲気を醸している。案内看板を見ると、祭神は天照大御神さん、“友ヶ島砲台建設の安全を祈願”して勧請したと書いてある。登ってみると、すぐお社がありました。
アレレ?お社の方向が珍しや北を向いている。もちろん北向きには意味があり、その意図するものとは…う~む、コレは何だろね?加太の淡島神社なんか鬼門を向いているしなあ。そのコト知った時はなんか「ギョギョッ!」だったよ。
この正面向こうには…ああっ、そうか神島を向いているのか?!それで北向きにあるのか?フムフム…よしコレで解決(←はやっ!もう少し考えようよ。
(※「穿った見方をすれば、北の国ロシア帝国に向けて社を据付けた。」と考えられるが…さて、どうだろね。)
唯一営業中のペンション?「海の家」があった。友ヶ島で一泊するにはここか、自力でワイルド・キャンプ張るしかないのですね。大人気だそうですよ。
道の途中「落石注意⚠」の看板があった。道には大小の石がゴロゴロ転がっていた。これはヤバいな。
「既に落石してるやんか!」と、はずー隊員が云う。
「落石しちゃいましたぁ!の看板にすべき」
「あまぐり剥いちゃいました、みたいな?」
さて、何か見えて来ましたよ。なんだよコレは。昭和オワコン全開の廃墟なのか、ずいぶん昔に「そして誰も来なくなりました。ハイ終了!」て感じがするね。
それとも夏だけ営業するのかな??ここ「富士屋 別館」昭和の遺跡です。
更に海辺りに進むと遺跡感をどょ~んと、漂わす風景が拡がる。この沖合に白い客船が通過でもすれば、構図的には“インスタばえ写真”となるのだが。この間きた“QE”を、カメラで捉えるにはココがいいよね!さあ、友ヶ島砲台のひとつ目の見どころですよ。
この場所は「第二砲台跡」であります。
少し歴史のお勉強。友ケ島砲台は明治時代に構築したお台場だ。西洋列強の植民地支配を、全力で阻止したい!!と云う「坂の上の雲」を目指し「明治日本の専守防衛策」をとった、その“熱い想いで構築”されたものだ。だから“昭和の劣悪な戦争遺跡”とは、性格がまるで違う。味噌もクソも一緒にされては、友ケ島砲台が可哀想だ。
紀淡海峡一帯にある由良要塞群は「明治22年に起工して明治38年に完成」したという。その完成寸前の明治37年にはすでに日露戦争に突入、日本海海戦にてロシアのバルチック艦隊を破っている。その後は国内防衛から外地戦へと軸が移って往く。そんな歴史を持っているのです。
我々がきた道を振り返ってみる。なんか倒木までダイナミックですね。
○ちなみに友ヶ島(沖の島)にあった各砲台は…
○友ヶ島 第一砲台27cm カノン砲×四門、明治二十三年十一月 成立
○友ヶ島 第二砲台27cm カノン砲×四門、明治三十一年四月 成立
○友ヶ島 第三砲台28cm 榴弾砲×八門、明治二十五年五月 成立
○友ヶ島 第四砲台28cm 榴弾砲×六門、明治二十五年五月 成立
○友ヶ島 第五砲台12cm カノン砲×六門、明治三十八年三月 成立
○友ヶ島 虎島保塁9cm カノン砲×四門、明治三十年二月 成立
以上、各種サイズ加農砲、榴弾砲品評会の様なありさま。コレではめんどうな運用となるはずだが、新兵習熟の意味もあったのかな。由良要塞群の28サンチ榴弾砲のいくつかが日露戦争の時遼東半島の203高地攻略のため、ここから運ばれていったらしいです。大変ですなホント。
絡み付く蔦と黒松の影絵がクッキリ、何とも良い塩梅の構図で。この場所で夕景写真を是非撮りたいものだ。「つはものどもが夢のあと」的なテーマで。背後からラピュタのラムダ(ロボット)があらわれても、なんら不思議ではない風景。
海側右翼第一、第二砲座は完全崩壊している。戦後、進駐軍が爆破して、全て吹っ飛んだらしい。左翼第三、第四砲座はまだ、何とか原形を留めている、半壊てところか。要塞両翼の割れ方は地勢的な違いからの結果かも。まぁ海上構築されたモノは、脆弱性ありてコトなのかな。…にしても割れ方まで、ダイナミックですね!
ぱっか~ん!と割れたレンガ要塞、見事な廃墟美だよね。
廃墟ファン的にはど~なんだろう?「こんなの…邪道」て云うのかな?いや、これはもう廃墟なんか越えてもう“何かの旧い遺跡”だなぁ。軽く百年以上は経っている訳だし、何とも凄い建造物なんですね。
タイトルは「古代遺跡、滅びの美学」て、付けたい。
中を覗いて見ると…向こうに海が見えましたよ。漁船通過のところを撮ろうとしたらハレーションして、上手く行かなかった。しかしこの崩れ方はまぁ、見るからに危険だな。ヤバさがプンプンするね。当然内部立ち入り禁止です。
海寄りにある剥き出しになった砲座跡。もし、敵艦隊と戦闘になったら艦戦はジグザグ動くが、陸の砲座は固定だろ。そしたら艦砲で完璧ボッコボコに逝かれるんじゃないかな。ここで戦闘が無くて本当良かったと想う。もしもドンパチやったならこうなるのか?
南側の丘の上に登ってみる。第二砲台跡が一望出来て眺めが一番いい場所。
写真撮影にこの場所をお薦めします。↓↓
バックに蒼い空と海、行交う白い漁船。赤いレンガの要塞、濃緑の黒松などのコントラストが、美しい絵画を構成する。文句ナシの“フォトジェニックな眺め”ですよ。「インスタばえぇ~♪」か。また、砲台の裏側は芝生広場になっています。海を眺めてお弁当を食べるにもいい場所ですね。
「Marvelous!!」
よし、次はいよいよ「友ヶ島燈台」の攻略だゼッ!!
[第四章]ちょっと待って。我々の為すべきコトは、何だったっけぇ?
目的?!「Oh、そうであった。そうなのだ。思い出したっ!」そもそも今日は灯台の日で、我々は「友ヶ島燈台一般公開」てなエベントに、参加するためにわざわざ友ヶ島迄、やって来たのではなかったのか。そして我々の真の目的は、ツラツラ灯台に登り「ワッハッハ!! 苦しゅうない!」と海に向い力無く、笑うことだったのだ!「何だそれ?」だけれども、そうなのだ。
そう、この旅にて“明日への活力”を得るのだろう。そのために…「あっ…れ?そ〜かっ!アイタタっ」もっと重大なプロトコル思い出したのだった。
灯台登るのも先着順\_( ゚ロ゚) 「ハイ、ここ重要!テストに出るかもョ~」だったコトをっ!! グハッ!!( ゚∀゚):∵ コレは大失策だぁ~。思えばアレだけの人数…舟艇二杯分だから、ざっと推定百六十人位かな、中隊規模がほぼ全員、島の西側目指してザクザクと、進軍して行ったのだ。「何てこったい」それを見送り「三太夫、そんな慌てずともよいではないか~はははのは」と、バカ殿(自分のコトだけど)はノンビリしていたが。時すでに遅し。
「あぁ…我が隊は勝手に殿軍(しんがり)を、引き受けた訳ナノだけれども」
きっと今頃、友ヶ島も西側の比重を増し喫水線も、ズブズブ上がっているに違いない。島内人口比で言えば<西側99対1東側>だ。圧倒的与党である西側。その99部隊が何と今、灯台付近に集結し、灯台の攻略待ちしている風景を、考えるだに恐ろしいぞっ…😱ぁぁぁ!
気づかなかったコトに、しよう。
知らなかったコトに、しよう。
悪いコトは、早く忘れよう。
デリート、消去するのだ。
⇒「脳problem!」コレだっ!!…バルス
「ゴゴゴ…ガラ、ガラ…ドーン!」以上、脳内独り言で、ある。
……閑話休題……🐱
[第伍章]「灯台もと暗し」て DO YOU 意味かな?…かなァ?!
第二砲台跡の“ごっつええ感じの写真”をゲッツェした我々は、友ヶ島燈台に向う坂道を登っていたのだった。距離的にはすぐソコ間、問題は“ずっと登り道”であることぐらいか。「楽勝じゃ!いくべ」あいや、暫し待たれよ。前方上方より坂道降る、人影二人在りしや。
「えっ、えぇ~?もう帰るのかいな」
変なのはその歩き姿が「あれ?あれれ?」だったのである。男と女、あべつくのようだけれど。憮然とした男が先に立ち、困り顔女が三歩後ろにアヒル歩きでヨロヨロ従う。まるで昭和歌謡の世界か。コレはリアル「ぶらくり丁ブルース」なのか?
参考案件/「ぶらくり丁ブルース」 歌/古都清乃 これぞ和歌山✨ソウル
その二人が坂の途中で、我々ラピュタ隊とすれ違う。いったい、う~むゅ…何なんだ?!
しばらくしてから。
「見たか?いまの…」と、振替り私。
「ハイヒールやったなぁ」呆然と、はずー隊員。
そうなのである。あきらかにウオータービジネス系スーツの、アヒル歩きしながら困まり顔のおネエさんは、この山道で“推定7センチハイヒール”を、お履きになっていたのだ。それじゃスグに⇒「廃ヒール」やでぇ?!
「そりは、無いわぁ~~、ナイナイ!!」
浮石ゴロゴロ、路肩崩壊の軍用道路(友ヶ島の道は“軍道ナノ”です。観光用では無いのです)をねェ。しかも下り坂。すでに靴ズレ起こしかなり悲惨な状況であったと想われ…しかし、仏頂面部長(仮)手を貸すでもなく、いったい何なんなのだぁ?
すると突然に「北の国の特殊工作員の秘密訓練ナノでは?」と、珍しくぱずー隊員が、熱い意見をスルドク述べた。「う~むゅ、確かにその可能性はヱヴァンゲリヲンの起動確率位はある。しかしなぁ…」しばし碇ゲンドウ(自分の事だけど)は、考えた。
例えばだ、とりあえず灯台まで頑張って登って来てはみたけれど…やっぱり、脚の痛みに耐えられず、ウォータービジネススーツおネエちゃんは言ったのだった。
泣き女「嗚呼ぁ、わたす…もう駄目ぇ、足がぁ、ひたいのョォ~ぶち~よょょろょ~」
ブチ男「しょうがないなぁ、君はいつもこうだ…じゃぁ、帰る怒っ!」スタ、スタタ…🚶
泣き女「んぁ~、あってぇぇぇ…!」
…てな、“昭和歌謡艷歌不倫旅行的道行進行状況”が何となく、考えられなくもないではないか。まぁ、勝手な妄想だけれども、さ。ハハッ…
友ヶ島教訓!!…攻略ポイント、その弐
📣ハイ、ご唱和下さ~い!
「友ヶ島を舐めるなオナゴ。ヒール、サンダル、履いて来ちゃ~ダメ、ダメ」🙅
ホント「はくなら来るな、来るならはくな」である。ほんま、舐めたらいかんぜよ!(←ヒールをか?いやさ「最低でもスニーカー、最高でも登山靴」とあの柔チャンも、言ってるではないか(←言ってません!
以前から“ハイヒール女が島に来る”とか“ミニスカ女史が歩いてる”(←コレは全然🙆)とか噂には聴いていたが、ホントに「目撃DQN!」したんだから「びっくらポン!」だ。友ヶ島は“島のふりした山”なのだから!!とかく足元ダケは、ご注意を。
そんなこんなで灯台に着きましたよ。
この場所は、陽射しがキツイ!そして妙に暑いのだ。
さらに何よりも、やったらめったらと人が多いぢゃないかぁぁぁ…。
ブラヴィッシモ友ヶ島砲台!プラシゥーボ友ヶ島燈台!(←ぶら何、タモリなの?
灯台の門を入ると受付けがあった。海保の職員の方がいる。記念品と受付けカードを貰う。その受付け番号が何と“163番”だったのだ。何と163人目、予想ピタリ!!の順位に、若干諦め気分がよぎるが。
「ど~したもんじゃろのお」σ( ̄^ ̄)…ん~、まぁ~?
とりあえず灯台周りを、ウロウロしてみる。あっちこっち順番待ちの人だらけになってる。徐々に脱力感を感じ始める。
「…いやいやこれではダメだ駄目だ。では第一砲台へ、転進!」すぐ横にある第一砲台跡を探る事にした。日仏合体だ!お城石垣に西洋のトンネル門がくっついてある。
あまり知られていないが、友ヶ島にある砲台要塞はフランス製なのです。だからこそ、とてもお洒落さんナノだ。
まぁ、正しくはフランス人技師が設計し、明治日本のテクノクラート(左官、大工、土工等ら)が施工した。使ってる耐熱レンガだって、大阪辺りの町工場が造った物だ。第一砲台跡掩体壕から見た友ヶ島燈台です。
朽果てた説明看板によると、明治二十二年から十六年間もかけ「由良要塞群」を造ったとある。淡路の由良、加太、深山、そしてここ友ヶ島砲台併せて由良要塞、そう呼ぶ。
フランス、スナイドル社製の加農砲、射程一万四千m!(←これマジですか、スゴッ!!)を配備したらしい。
云わば日仏合作!まぁ、ゴダール監督が東映太秦で映画撮ったようなもんだな!(←例えが旧いし、判らない。勝手にしやがれ!てか。
ところがである。この「友ヶ島燈台」は、何とエゲレス製ナノだ。明治五年初点灯とある。まだ普通にチョンマゲ頭が闊歩していた頃、である。SLが陸蒸気と呼ばれていた頃、でもある。思いつきで明治政府が太陽暦を採用したもんだから、爆笑なコトに明治五年が二つもある!
云わば日英合作!まぁ、ローワン・アトキンソンがCXの昼帯司会者やるようなもんか(←さらに例えが、判らないっ!
しかし「何故にゆえに?」この二つの案件は、ずいぶん仲の悪そうなドーバー海峡挟んだ二国に、別発注したのだろうか?我々の日本は既にこの頃から、全方位風見鶏バラマキ外交(予算は全て赤字国債だのみ)をしていたのか?このあたりの詳しい事情、よくは知らないが政府の場当たり的外交な感じはするね。
これよりその前、幕末頃にはたしか徳川幕府をバックアップしていたのが革命国フランス。んで、官軍側(後の明治政府)をバックアップしたのが大英帝国(U.K.)だったハズ。漁夫の利を得ようとして、ねっちりニッチ開国迫ったのが黒船、メリケン(USA)。あと、コソコソと北の大帝国、ロシアもしつこく大陸から迫りつつあった。
四方八方から夷狄(いてき)に脅されて、もう日本は悶死寸前!「ドーすんだよっ、ちょんまげ日本人!」、、、はた、はったっ。
👈日本の明日は、どっちだ?!👉
猛スピードで対外政策を巡らす。そんな時代、日本の暗夜航路を照らす灯台が各地に出来上がる。ひとつ、また一つと、文明開化の火が灯る。
友ヶ島燈台は日本で八番目に出来た。
ブラントン兄弟社が明治三年より着工し、明治五年に初点灯したのだった。
“友ヶ島にまつわる歴史”知らないことだらけ、だったのです。
これを「友ヶ島燈台もと暗し」と、いうのかなぁ?
「COMMING TRUTH!!」
[特別余録その5] 声に出して言ってみたい和歌山弁講座
「おチン、あげるわ!」
「おチン、食べるぅ?」
小さな子供に(お使いした時など)駄菓子を渡しながらオバチャンらがいう言葉。(語源は“お駄賃”からかな?)その形状は、チリ紙に焼菓子など入れおひねり状にして渡すのだ。古き良き時代の習慣だったな。
古家学さんで名曲「YhooYoureYhoo」和歌山弁ラップ♪yo-yo-yo☝
○第四話はコチラです↓Click!Please enjoy the adventure of Tomogashima.
(19/01 一部加筆修正 9300文字、thank you for reading.)
【和歌山 加太 友ヶ島 旅 Part2】ジモティが友ヶ島からリアルリポート「ラピュタ発進」
加太港まで来た我々だが、はやくも問題点が生じていた「予想以上の暑さと、人の多さ!」旅は始まったばかり。さてさて、どうなることやら。
[友ヶ島旅 目次]☆
1、[序の章]「春だし暇だし、どっか遊びに行こうではないかっ」
2、[序二段] 行楽地、いや攻略地決定!空から降りて来た?
3、[第壱章]春だぁこれは小夏日和?ずいぶん暑いよ加太の海
5、[中入章]日々是好日…処々。加太の美しい夕焼け寄り道話
6、[第参章]は~い注目、友ヶ島での役立ち情報伝達しま~す!
7、[第四章]ちょっと待って!我々の為すべきコトは何?
8、[第伍章]「灯台もと暗し」て DO YOU 意味?
9、[第六章]第一砲台跡でワシらも色々考えた
10、[第七章]昼食、無事に完了!次は、とりあえず海岸へ
11、[第八章]次は、海軍聴音所に大きく舵をきる!
12、[第九章]砲台跡階段で話し声。お前は誰?「マタオマエカ」
13、[第拾章]この世界は、一寸先は真っ暗闇、色々と謎が
14、[最終章]闘い彷徨うアキレス、休息の場所へ
▽そして、前回のお話しはこちらです。プロローグ編みたいな。
春だぁ…これは小夏日和?ずいぶん暑いよ加太の海
(※小夏日和はネト用語こんな言葉はない。でもあっても良いんじゃないかな。“梅雨の合間の小夏日和”てね)
待てば海路の日和あり的なピーカン!海はフラットにないでいる。渡船乗り場は、赤い加太大橋の下です。初めて「加太」に来たヒトは、たいてい行き過ぎたり、曲がりそこねたり、加太ラビリンスに手痛い目にあわされるとか?
さぁ、九時前に「渡船乗り場」に到着しました!しか~し…桟橋には百人以上!ゾロゾロゾロ…何で?知ってたけどさ。
「あぁ~これ一便は、まず無理だなぁ」
とりあえず最後尾に並んでみる。しかし後から、まだくる、まだくる、行列が伸びてゆく。スゴ~マジかっ!
朝から夏の様な陽射しがギラギラッ。写真撮影にはまぁ、キツい条件です。桟橋に我々を乗せる船が停泊している。船名は何と「ラピュタ」何か調子ブッこいてる感じがして、笑えて良いよねぇ!三隻目導入のあかつきには船名は「タイガーモス」として欲しいものです!
友ヶ島汽船は通常運行の場合。朝は九時発が一便。それを逃すと二便の十一時迄ないので二時間のロスタイム。こりゃ大変…でも、大丈夫!今日は「友ヶ島灯台一般公開」のイベントディ増便があるコトわたしは知っていた。「慌てない、あわてない、一休みひとやすみ~」
われわれ攻略部隊はチケット売り場のオバチャンから「整理券」と「友ヶ島パンフレット」をサクッともらい桟橋横の「海上カフェ」へ入った。
シーサイドどころではない。窓から釣りだって出来る完全海上喫茶なのだ!メニューは多分、ない。
▽無駄にデカい「はずー隊員」が、海を見詰めているのよろ図
推しの「本格珈琲二百円」の貼り紙がある。本格とは…呑んでみるか。
ワシ「おばチャン!本格コーヒ」
オバ「何時の便な…?」
ワシ「九時半かなぁ」
ハズ「四十秒で支度しな!」←コラコラッ!
アレレ?他の観光客の皆さんは生真面目に並んでらっしゃるね。ん~?そのために整理券があるはずなのだが。
▽写真でも撮ってみるか…と。するとオドロキの現象がっ!
ワタシは先程から手元の「友ヶ島のパンフレット」を眺めていた。みょ~に表紙が白くなったね。そしてある重大事に気がついた。
①あのラブリー「トモガシカ」がいなくなっているではないか。なんてこと!弾薬庫のボディに鹿のあたまに灯台を載せ魔改造された「トモガシカ」あぁ、これは引退かよ?お気に入りキャラだったのに。いったいトモガシカに、何があったのだろうか?
「僕を使わないと、ダメだトモォ~!」
②そして、昔からよく云われている旅客運賃の片道1000円切符の謎があった。それは「片道切符で無人島に渡った方の、その後の“身の振り方”を知りたいものだ」てな話なんですよ。この案件、とりあえずの答えは知ってはいるのだが。「謎はナゾのままの方がいい」こともあるよね!
以上、二題は「真の友ヶ島フリーク」のみが知る案件!
▽とりあえず「友ヶ島汽船」を、ネト検索。まったり旅情ある動画です。
サイフォンが、コポポッコポポッ…と音をたてている。うーん、コスパいいなぁ。えぇっ、味か?そりゃアンタ、例えばにしむら珈琲が、一杯約千円前後だろ。コレが一杯二百円だ。「五対壱の比率」この比率を味覚変換するとね、五倍美味い珈琲なんかこの世に存在するわけない。だからコスパいいねぇ~てなワケでゲス。
九時三十分。ラピュタ起動!目標は「友ヶ島」
レトロな看板にウエルカムされて。さぁ、船に乗り込むぞ。片道約二十分の船旅となります。ブルルン!ラピュタの飛行石(エンジン)が動く。そして、船はあっけなく離岸したよ。
船旅は何か、ワクワクするよね!
でも酔う人にとっては、地獄的な乗物かも。そう少しアドバイスしますと、なるべくキャビンに入りたい。そして出来れば席は船の真ん中辺りの席に座ると揺れが少ない。間違っても船のオープンデッキ、さらに後方はダメですよ。エンジン音、排ガスの臭い、潮もかぶる可能性までありますからね。
この時、頭の中では何故か「宇宙戦艦ヤマト」が流れていた…
「♪さらばぁ~加太よぉ~旅立つ船はぁ~タダのぉ~ボロ船、ラ・ピュ・タァ~」
お馬鹿な歌詞。でも、ホント古い船なのだ。やがて加太の大波止が見えてきた。ここは釣り人「憧れの聖地」だよ。波止釣り界の「ラスボス」だね。今日は釣り人がチラホラだなぁ。
▽「ハッハッハッ、見ろ!ヒトがアリのようだ!」←アリってアンタね!
船はグングンスピードを上げる。加太の大波止を過ぎると海の様子がかなり変わる。そうとう潮流が速いようだ。白い波飛沫がバシュバシュ!舞い上がりだした。気分爽快!ああ爽快!やがて前方に「虎島」が見えてきた。
断崖絶壁!修験道の島です。役の小角(役行者)が修行したと謂われている、一の行場だ。この辺りでは「No.1パワスポ」と言っていいほどの聖地です。いまでも行者講の方々が春先に、修行に訪れます。観念窟、序品窟、五所の額がある。スラッシュな地層が、ホント凄まじい観景を魅せますね!
ちなみに「友ヶ島」と呼ばれる島は存在しないのです。四つの島をまとめて「友ヶ島」といいます。それには少しややこしい歴史があります。
よくいう日本の島の始まりは「淡島」でも流されてノーカン。次に産まれたのが「淡路島」その次が「四国」島となる。すべては南海道から日本が始まったと、古事記は歴史を記している。
いわばこのあたりが日本の始まりの場所なのです。いったい何があったんだろうか、古代に…様々な伝承を持つ謎の無人島「友ヶ島」いいね!ドキドキッ!
この航路の右に「地ノ島」が浮ぶ。沖ノ島とほぼ同等のサイズです。「国有地で上陸禁止」しかし、それ以外の情報がまるでない。
「それ、な~んでか?」
今の情報化時代、しかも京阪神がスグそこの場所にある島、なのに不気味すぎるぞっ!実に“怪しい”ですね。何らかの秘密がきっとあるぞ。例えば敗戦前、何かヤバイもんでも埋めたんじゃないの?○○兵器の処分のためにあわててチョメチョメとかね。
あとたしか、何かの「お宝伝説」もあった…海賊「旋風剛右衛門」や「日本陸軍」とかの埋蔵金話と、隠匿物資話なんかも。かなり眉唾話が多いけれど可能性はゼロではないからね。
「まぁ夢は大事だよっ、ヤマちゃん!」
▽はい。「お宝探し話」お好きな方は、こちらをご覧下さい!
脳内に「He's a pirate」が流れ出した「野郎共、スパロー船長と呼びなっ!」
「気分はパイレーツ・オブ・トモガシマだ!」
中の瀬戸をさらに北側にまわった所で九時発の「友ヶ島」とスレ違う。海は複雑な海流が渦を巻いている。
この加太、友ヶ島一帯は加太漁協の「漁業権が設定」されており、プレジャーボートとのトラブルが絶えないと聞いた。まぁ、自分の職場に「珍船が我が物顔」で混ざり込んで来たらねぇ、腹立てるのも分かるかな。
そして野奈浦桟橋が見えて来た。航路左側に神島が浮かぶ。おっぱいの様に、いや妊婦さんのお腹みたいに丸く膨れた感じが象徴的です。元淡島神社があった島で、文字通り「神の島」なので上陸禁止となっている。何があるのか知りたいよなあ。古い遺構と遺物があるのは確かです。
この島の北の海域には「沖ノ島北方遺跡」なるものが海中にある。古い中国船の残骸?があり、漁船の地引き網に中国産の青磁器(碗や香炉)がたまに上がるらしい。さらにもっと沖合にも「謎の沈船(海賊船カモ)」が沈んでいると聴いた。興味深い話だけど、トレジャーは簡単じゃないね。
おっ、船は逆回転入って桟橋に舳先あわせている。
「よう~そろう」
そして船は呆気なく「沖ノ島」に接岸した。さぁて、いよいよ我々「ラピュタ隊」が上陸する。
日々是好日…処々。加太の美しい夕焼けなど寄り道話。
すこし話がさかのぼり、友ヶ島に渡る前日のこと。じつは加太の渡船乗り場まで、ブラブラと下見にきたのです。その途中、小嶋一商店さんの「復活エリクサー」と名高い「蓬餅」を購入(六百円也)しました。推しです!
いつもこの店の前を通るたび、チラ見チェックするけど、売切れなのだ。なければさらに買いたくなるのが人情。今日はありましたよ。店番のお婆ちゃんに声をかけてみよう。
「このよむぎ、一つ頂戴」五個入り六百円。
「六百円な…真っ直ぐに持ってなっ」
「水平ホールドにて運搬しろ!」と、刀自が仰っているのだ。
「えっ?はい…」
「真っ直ぐでないと、引っ付くさかえなっ」と念押しされた。
う~む、とにかく水平なのである。斜角は御法度!でもチャリーなので、ミッション・イン・ポッシブル!これは「大変な案件」を抱えてしまった。仕方ないから、この近くで食べちゃうか。
それで蓬餅をブラ下げて、加太漁港の中波止へ移動した。すると、赤灯台の先に人影がある。普段釣り人がまず居ない場所でやってらっしゃる。
(※ネイティヴは“よむぎ”という)
「ほっほ~う、大波止では無く、わざわざココでやりますか」
こりゃ、只者ではないね。声をかける。その方は奈良からいらっしゃった方で、朝から友ヶ島に渡ったらしい。そして各砲台を巡ったというのです。ところが第三砲台辺りでフラッフラになったので、そそくさと昼便で帰ってきたらしい。たぶん軽い脱水症状だったのかも知れないな。
真夏のような日だったからね、それは無理もないよ。のんびりと四方山話をした。その間にも客を満載した渡船が帰って来る。
▽明日は、あのタイガーモス号に乗るのだなぁ~。
まずは復活エリクサーである蓬餅を勧める「疲れた時は甘い物!」お婆ちゃんの教えです。強烈な粘着力がある蓬餅は柔らかくて素朴で、優しい味がした。そして「加太の夕陽の美しさ」を伝えると、この方が最近カメラを始めたというのです。カメラを車から持って来て、カメラ談義が始まる。
他の人が見たら爆笑なんだろうね。波止場の先っちょで、お互い名前も知らない「和歌山代表」と「奈良代表」オッサン二人。釣りしながらカメラ片手に、蓬餅まで喰ってねぇ…「いったい何のオフ会やってんだよっ!」さてさて、加太の夕陽である。四国の山々に黒雲が厚く、今日は無理なのかも知れないね。
☁ ☁ ☁ ☁ ☁ ☁
しばらくして、日が傾きだした。
☁ ☁ ☁ ☁ 🌞 ☁ ☁
太陽が水平線の辺り迄きた頃、なんと奇跡 がおこった。神々の降臨、時系列に並べると。雲の切れ間から光線が刺している。
(※画像は技とunderに撮影してます)
さらに角度を落とす太陽。海面が金色に照り輝く。
「びっか~ん!」見事な閃光を放ったのだっ!
美しい、実に綺麗だぁ!後光がさすとはこの事なのかぁ。
「ものごとはハートで見なくちゃいけない」by星の王子様
○第三話はコチラです。
[特別ふろくその3] 加太で観光客に大人気アイテムは、 加太産ではない話
○みんなが行きたがる加太スポット「友ヶ島」や「満幸商店」と「淡島神社」は、マスゴミが手垢でグレーに染めまくった様な場所だ。でもそれはそれで仕方が無いよね。観光地なんて何処ともそんなものだし。
大人気加太みやげ「友ヶ島海苔」
▽軽くてかさばる(笑)友ヶ島のお土産に最適です!「友ヶ島✨海苔」推し。
知って得する和歌山「食」情報!
満幸商店名物「山盛りしらす丼」を、
満幸のばぁちゃんが、こう嘆いていたからね。
「うちの名物は淡島丼やっ!!」
和歌山の美味いものと云えば…有名な「有田🍊ミカン」です。
有田みかんは「なぜ美味い”のか?」そもそもの始まりは「いったい何時から?」てなお話を書いてみました。
○美味しい「有田みかん」いいモノ見つけましたっ!「早和果樹園の味まろしぼり」濃厚な絞りたてのジュースです。
▽これ、お土産にピッタリだと思います!美味~い!
○和歌山は果物王国✨蜜柑、それから柿、桃、イチヂク等の生成りフルーツが、間違いなくピカイチ推し!最近は、外国のバイヤーが直接買い付けに来るぐらいなのだから、オドロキですね。
○「四郷の柿」「あら川の桃」「紀の川いちぢく」などの「ブランドフルーツ」は、絶品!ぜひ地元の直売所で、一度試食してみて下さい。ほんとビッくらポン!しますよっ。
(20/09 加筆修正 5800文字、thank you for reading.)
決定!タスク01⇒目標「紀淡海峡 友ヶ島」【冒険旅】
このお話は、とある家族がいかにして友ヶ島に至り、ドタバタ冒険旅して来たかを綴った「連続ほんまかいなストーリー友ヶ島旅」第一弾です!
[友ヶ島旅 目次]☆
1、[序の章]「春だし暇だし、どっか遊びに行こうではないかっ」
2、[序二段] 行楽地、いや攻略地決定!空から降りて来た?
3、[第壱章]春だぁこれは小夏日和?ずいぶん暑いよ加太の海
5、[中入章]日々是好日…処々。加太の美しい夕焼け寄り道話
6、[第参章]は~い注目、友ヶ島での役立ち情報伝達しま~す!
7、[第四章]ちょっと待って!我々の為すべきコトは何?
8、[第伍章]「灯台もと暗し」て DO YOU 意味?
9、[第六章]第一砲台跡でワシらも色々考えた
10、[第七章]昼食、無事に完了!次は、とりあえず海岸へ
11、[第八章]次は、海軍聴音所に大きく舵をきる!
12、[第九章]砲台跡階段で話し声。お前は誰?「マタオマエカ」
13、[第拾章]この世界は、一寸先は真っ暗闇、色々と謎が
14、[最終章]闘い彷徨うアキレス、休息の場所へ
「春だし暇だし、どっか遊びに行こうではないかっ」
その旅コンセプトは「安くて、早くて、プチ満足♡」という、どっかの牛丼屋のキャッチみたいな、何とも小市民丸出しの考え方だった。ひどいな。
△作戦会議の場所は「雷鳥秘密基地」にて開催。
何故ブログに手を染めたのか←これじゃぁ犯罪手記
昨年秋よりグーグル先生開催のGoogle Mapの「ローカルガイド」なるものを、思い付きで始めてですね、スマホでぱかぱかっ!と近所をネタに、お笑い記事を書きまくっていたらアンタ、半年過ぎには、あっチュー間に「レベル8」に達しちゃって(コレが何を意味するのか、いまだに分かってないが…グーグル商法にまんま)何だか結構、調子ずいちゃってんじゃナイのぉ、今日この頃のワ・タ・シてばよ。やるじゃねーかっ…んで、自分のガイド投稿をツラツラ読み返すと、コレって“変なブログ化”してないかい?
変なブログ…?
変なブログとは…?
そうです!変態記事が満載とチマタでウワサの…アレ!
変なブログなら「ハテナブログ」だろっ、ろっ、っ (←エコー)
いみじくも此処に、ブログ展開を開始したのであった。本日春のよき日に。
パチ👏パチ「ど~よ、ど~よ、ど~ナノテクノロジーよぉ!」
意味わかんねぇ…
偉いねェ、よく決断した!
そんな闇に向ってブツブツ呟くようなコトをねぇ。
アンタ昔からそんなとこあった。仕事中に何かブツブツ。
ゴルフやってもブツブツ、やってたもん!
しばし、腕組みし、外を眺める。庭先の屋根の上、空にポッカリ浮ぶ雲が流れる午後三時の風景がそこにあった。
🐦チュン、チュン♪
あぁ、春の日差しが眩しかったよ。
「そ~か、そうだったのかぁ、俺てなぁ~」
☁ ☁ ☁ 雲 ☁ ☁ ☁
うん、遠足の場所決めの話なんだったっけ?
そう、リストアップした案件はふたつある。
○そのいち案
奈良県斑鳩「近鉄ワンディチケット」使い倒し古都奈良、神社仏閣廻る旅案
桜のハイシーズンを避けて、梅雨前の頃合いを見計らったら良いかな、と。
上手く計算すれば、法隆寺、東大寺を日帰りで回る事も可能だな。移動がハードだけれども。ワンディチケットとは、近畿各私鉄が、連絡切符を作りエリア内で乗り放題、途中下車OKと言う「青春18切符 近畿私鉄版」みたいな感じ。でも「泊り」は無いね。奈良には何度も訪れているけど、泊まったことがないから。なんだろねぇ「関西人の意地」みたいなもの?
○そのに案
和歌山県 高野山「南海天空」に乗り、新緑の伽藍巡りでもしてみますか案
言わずと知れた高野山。山の上に聖地伽藍があるイメージが素敵だよ。
真言密教の聖地かぁ。近年、やたら外人客が訳もわからず、ワンサカ押し寄せて来るらしいが、ヤダねぇ~。
外人「ZENノ、ココロ、デスネ」←んなら、禅寺に行けっつーねん!
しかし、ねぇ。考えて見なされ、この企画若さが無いよぉ。何か町内会の「老人バスツアー」みたいだよ。もう少し陽に向かおうよっ。汗もかこうよ。
なるほど、成程。 かも知れぬな。さらに「若いね~ちゃんが、フラフラとうろついている場所 」との某隊員から珍しく熱い意見もあり、会議は振り出しに戻る。
「ほう若いチャンネーかね?」
「んで、フラフラとなっ…?」
なら「居酒屋コンパ」←コレコレ!!乁( ˙ ω˙乁)彡
即時、却下されたのだった「ボキ、負けないゾッと!」
行楽地、いや攻略地決定!空から降りて来た?
「え~それでは、ケツを撮りますっ」
「え~っ、いゃ~ん♡このプリケツを?」
「違うの。多数決を!」
「えぇ、多数の尻までかぁ」ノシ
会議はサクサクッと進むのであった?なかなかやでな。
結局のところ、最近みょ~に人気が沸騰している「友ヶ島」となった!
色々と話を聞くとSNS上には「島、行ってきやぁ~した、テヘ♡」とカキコするのが、ステータスとなっているらしいね。友ヶ島は日帰り可能な無人島だし、お手軽感ハイハ~イ♪てな感じだろうな。
「ワタシ、島が~る♪なのよ♡ウフッ」な~るほどね。
いよいよワイら「意識高いんけぇ?」の仲間入り!
一瞬「スタバで脚組んで「虫食い林檎のパソコン」を前にドヤ顔、テコテコ指を滑らす自分の姿が垣間見えたのだった。
まだMac持ってないけど…
はてなブログに何を書こうか考えて「はた」と思う疑問があった。
「そうだ。そもそもブログな、ど~ゆ〜意味なんだ?」と、はずー隊員に聞いた。
「えっ?日記かなぁ」←ならdiaryだろ!
「ログは分かる、カタログのログだろ。問題なのは「ぶっ」とは、何ぞ?」
「ぶっ……サイクとか…?」
「不細工なログか。う~ん、そうかもなぁ。凡人が書くものなんて“不細工に決まってる”し、それ説得力あるね!」
うんうん頷くワタクシ。
冷やし中華どころか「不細工な記録」始め~ましたぁ~♪
だがしかし、いやいやチョット待てよォ。ワシらがそんな所へ行ってウロウロし、更にはブログにゴシャゴシャと、何か下らねェ~(多分ね)こと書くのかい?しかもネトに晒すのかい?
イヤイヤイヤ…コレはやっぱ、ハードルが高いわ。
「メチャ恥ずいわ!」
するとデスねぇ…目の前のポン太が
「為せば成る。成さねば成らぬ、なにぬねの!」と、言いやがる。
「そんなン無理じゃん、らりるれろ?」
「天空の城ラピュタ」のおもひでを語る
天才宮崎監督が個人的にやりたかった事を、乾坤一擲(社運を賭けて)全部ぶち撒けた作品だったと思う。
なんか「カリオストロの城」の作品世界と沢山共通していて、ジブリ風に焼き直し、伝えたかったコンセプトを注入したら「ラピュタ」になっちゃったぁ~てことかしらん?
その後のジブリ作品の方法論も決定ずけ、興味深い作品だね。いまでもテレビオンエアすれば、確実に数字が獲れる「息の長いオバケ作品」となった。いつも「バルス祭り」やってるしね。
ネト上には「バルス!バルス!!バルス!!!」と書き込まれて逝く。
まぁ、それ位愛されている訳だ。でも確か劇場公開時には、評価も興行的にもイマイチだったみたい。当時はそんな感じだったよ。
そう友ヶ島なのだ。友ヶ島は、天空の城ラピュタのリアルな世界観が楽しめる、と言うことで人気沸騰したんだよ。
ならばラピュタイメージを追って友ヶ島巡りをしてみるのはどうかな?
さらに隊員情報によると「友ヶ島燈台一般公開」てなイベントもあるみたいだぞ。「ほう~それ、それ!」毎年、春秋に開催するらしい。
コレで日時も決まった!
メリットは、渡船賃往復2.000円のところ、二割引の何と1.600円お得でっせぇ、お客さ~ん!
お三人さん会計が通常価格6.000円、いまなら何とっオドロキの4.800え~ん!お値打価格でのご提供、金利手数料いっさいジャパ…
よしこうなったら、我々の友ヶ島攻略部隊名を「ラピュタ隊」としようじゃないか、どよ?ん?
「うわ、ダサっ~まんまやしィ~」と
うしのシータ隊員←勝手に名前付けた!
「アニオタやぁ~しかも、昭和臭⤵︎」と
はずー隊員←勝手に名前付けた!
「うっさいわぁ~!!」と、わたしことムズカ隊長←勝手に就任した!
しかし、よおく考えて見ると。にわか隊長の使用機材は、チャリコデフォなので、加太の渡船まで爆走せねばならない。
渡船一便が九時発なのだ。さらに、最近の無駄に人気ぶりを考えると傾向と対策的に「現地八時かぁ~?」いや、昨日聴いた話では平日にもかかわらず、客満杯だったらしいしなぁ。
「何か辛くなくないィ⤴︎」←JK風に言ってみた
「う~む、早起きは辛いからのぉ」
ハナから増便狙いでいくか。予想では朝からピストン輸送するハズだ。
その為にあの二隻(ともがしまとラピュタ)あるんだろ?
飲み物、弁当は、早朝のローソンでピックアップだ。ホントなら定番「手作りデカお握り」と、いきたい所なれど、諸般の事情あるしなっ。あと、おやつは三百円迄ね!
我が家の輜重隊(しちょうたい)と呼ばれている、ローソンで“お握り弁当”と復活“エリクサー”を、手に入れる予定。
ナイフ←何に使うんや?
ランプ←懐中電灯やろ!
かば~んに、詰め込んでェ~♪
どど~ん!! 「おっしゃ~ぁ、かかってこいやぁ~!!」
[特別ふろく 1] 声に出して言ってみたい和歌山弁講座
はい、声に出して読んでみてください!⇒「おマンこっちおいなぁよう」
ネイティブはもっちゃり発音します。その意味は「あなたこちらへ来ませんか」です。是非、関東方面に拡散希望Death!
[特別ふろく2] べつに知りたくも無い、プチ和歌山人情報
○和歌山市民の大好きな食材→「ケチャップ」
○和歌山市民の大嫌いな食材→「ナットウ」
○和歌山市民の大好きな趣味→「カラオケ」
以上、すべてが日本一!何だろねェ、これは?
参考記事『全国の都道府県庁所在地と政令指定都市を対象にした総務省統計局の家計調査(平成26~28年平均)で和歌山市が全国最下位の1631円だった。1位の福島市は5687円、2位の盛岡市は5560円。和歌山市は、全国平均の3631円の半額以下にとどまり、ワースト2位は徳島市の2119円とも大きく差が開いた』(産経新聞2018/1/10)
○第二話はコチラですよ!
どど~~ん!空が燃えています!
(20/10 加筆修正 4300文字、thank you for reading.)
コンビニ横の「野良猫アントニオ」との邂逅。会話を試してみる【ニャンコ先生】
コンビニ横に「野良猫アントニオ」がいる。
住んでいる近くにコンビニが、一軒ある。
駐車場のヨコっちょに野良猫が、いるんだ。
虎猫、黒猫、白猫。いまの所、メンバーは計六匹かな。
普段の縄張り偵察活動以外は、ココに毎日大抵いるしね。
たむろってるところに、チョット参加してみよう。
さぁ、コンビニへ。
♪駐車場のネコは欠伸をしながらぁ~、今日も一日過ごしていくぅ~♪気分は「夏色」だよね。リトグリ。
鼻歌歌いながら坂道を自転車で、一気に降ってゆくのだ。
… … … … … … … … … … … … … 🚲💨… … … … … …
虎猫アントニオ、ナニヤラ警戒す!!…「ニャ!」
駐車場には、虎猫、白猫×2、黒猫×2が団子になっている。
ノラ猫は割とガチで、何かと手強い奴が多い。
あれ?ちび虎が見当たらないな。
私「はいは~い。何だこんなとこ集まって会議かよ~」
構わずズンズン近ずいてゆく。
😾にゃ?!(ニャンだぁ?!また、お前か…)
私「写真を撮るよぉ~♪」
眼の前にスマホをセットして、サクッと撮った。
バッチリカメラ目線👀だっ。
おっけぃ!
私「もう少しアップいくよ! はいっ!」
後ろの黒ちゃんはなんか機嫌が悪いみたいだよ。
😾にう……(ちかすぎるにゃ~Snowしてクレヨン)
私「うえ向いてくれよぉ…ヽ(゚∀。ウェ」駄目か。
😺ふ~(つまんにぇの…眠くなってきたニャ)
😾(もう、寝る…ZZZ)
私「ありゃりゃ…ホンマに寝やがったよ」
寝落ち、仕方ないなぁ~アントニオ。
お前も🐱ブログやれよ、ネコ好き多いからすぐに人気者だぞっ!
ハイ、現地からは以上です!
(700文字、Thank you for reading.)