【和歌山 加太 友ヶ島 旅 Part2】ジモティが友ヶ島からリアルリポート「ラピュタ発進」
加太港まで来た我々だが、はやくも問題点が生じていた「予想以上の暑さと、人の多さ!」旅は始まったばかり。さてさて、どうなることやら。
[友ヶ島旅 目次]☆
1、[序の章]「春だし暇だし、どっか遊びに行こうではないかっ」
2、[序二段] 行楽地、いや攻略地決定!空から降りて来た?
3、[第壱章]春だぁこれは小夏日和?ずいぶん暑いよ加太の海
5、[中入章]日々是好日…処々。加太の美しい夕焼け寄り道話
6、[第参章]は~い注目、友ヶ島での役立ち情報伝達しま~す!
7、[第四章]ちょっと待って!我々の為すべきコトは何?
8、[第伍章]「灯台もと暗し」て DO YOU 意味?
9、[第六章]第一砲台跡でワシらも色々考えた
10、[第七章]昼食、無事に完了!次は、とりあえず海岸へ
11、[第八章]次は、海軍聴音所に大きく舵をきる!
12、[第九章]砲台跡階段で話し声。お前は誰?「マタオマエカ」
13、[第拾章]この世界は、一寸先は真っ暗闇、色々と謎が
14、[最終章]闘い彷徨うアキレス、休息の場所へ
▽そして、前回のお話しはこちらです。プロローグ編みたいな。
春だぁ…これは小夏日和?ずいぶん暑いよ加太の海
(※小夏日和はネト用語こんな言葉はない。でもあっても良いんじゃないかな。“梅雨の合間の小夏日和”てね)
待てば海路の日和あり的なピーカン!海はフラットにないでいる。渡船乗り場は、赤い加太大橋の下です。初めて「加太」に来たヒトは、たいてい行き過ぎたり、曲がりそこねたり、加太ラビリンスに手痛い目にあわされるとか?
さぁ、九時前に「渡船乗り場」に到着しました!しか~し…桟橋には百人以上!ゾロゾロゾロ…何で?知ってたけどさ。
「あぁ~これ一便は、まず無理だなぁ」
とりあえず最後尾に並んでみる。しかし後から、まだくる、まだくる、行列が伸びてゆく。スゴ~マジかっ!
朝から夏の様な陽射しがギラギラッ。写真撮影にはまぁ、キツい条件です。桟橋に我々を乗せる船が停泊している。船名は何と「ラピュタ」何か調子ブッこいてる感じがして、笑えて良いよねぇ!三隻目導入のあかつきには船名は「タイガーモス」として欲しいものです!
友ヶ島汽船は通常運行の場合。朝は九時発が一便。それを逃すと二便の十一時迄ないので二時間のロスタイム。こりゃ大変…でも、大丈夫!今日は「友ヶ島灯台一般公開」のイベントディ増便があるコトわたしは知っていた。「慌てない、あわてない、一休みひとやすみ~」
われわれ攻略部隊はチケット売り場のオバチャンから「整理券」と「友ヶ島パンフレット」をサクッともらい桟橋横の「海上カフェ」へ入った。
シーサイドどころではない。窓から釣りだって出来る完全海上喫茶なのだ!メニューは多分、ない。
▽無駄にデカい「はずー隊員」が、海を見詰めているのよろ図
推しの「本格珈琲二百円」の貼り紙がある。本格とは…呑んでみるか。
ワシ「おばチャン!本格コーヒ」
オバ「何時の便な…?」
ワシ「九時半かなぁ」
ハズ「四十秒で支度しな!」←コラコラッ!
アレレ?他の観光客の皆さんは生真面目に並んでらっしゃるね。ん~?そのために整理券があるはずなのだが。
▽写真でも撮ってみるか…と。するとオドロキの現象がっ!
ワタシは先程から手元の「友ヶ島のパンフレット」を眺めていた。みょ~に表紙が白くなったね。そしてある重大事に気がついた。
①あのラブリー「トモガシカ」がいなくなっているではないか。なんてこと!弾薬庫のボディに鹿のあたまに灯台を載せ魔改造された「トモガシカ」あぁ、これは引退かよ?お気に入りキャラだったのに。いったいトモガシカに、何があったのだろうか?
「僕を使わないと、ダメだトモォ~!」
②そして、昔からよく云われている旅客運賃の片道1000円切符の謎があった。それは「片道切符で無人島に渡った方の、その後の“身の振り方”を知りたいものだ」てな話なんですよ。この案件、とりあえずの答えは知ってはいるのだが。「謎はナゾのままの方がいい」こともあるよね!
以上、二題は「真の友ヶ島フリーク」のみが知る案件!
▽とりあえず「友ヶ島汽船」を、ネト検索。まったり旅情ある動画です。
サイフォンが、コポポッコポポッ…と音をたてている。うーん、コスパいいなぁ。えぇっ、味か?そりゃアンタ、例えばにしむら珈琲が、一杯約千円前後だろ。コレが一杯二百円だ。「五対壱の比率」この比率を味覚変換するとね、五倍美味い珈琲なんかこの世に存在するわけない。だからコスパいいねぇ~てなワケでゲス。
九時三十分。ラピュタ起動!目標は「友ヶ島」
レトロな看板にウエルカムされて。さぁ、船に乗り込むぞ。片道約二十分の船旅となります。ブルルン!ラピュタの飛行石(エンジン)が動く。そして、船はあっけなく離岸したよ。
船旅は何か、ワクワクするよね!
でも酔う人にとっては、地獄的な乗物かも。そう少しアドバイスしますと、なるべくキャビンに入りたい。そして出来れば席は船の真ん中辺りの席に座ると揺れが少ない。間違っても船のオープンデッキ、さらに後方はダメですよ。エンジン音、排ガスの臭い、潮もかぶる可能性までありますからね。
この時、頭の中では何故か「宇宙戦艦ヤマト」が流れていた…
「♪さらばぁ~加太よぉ~旅立つ船はぁ~タダのぉ~ボロ船、ラ・ピュ・タァ~」
お馬鹿な歌詞。でも、ホント古い船なのだ。やがて加太の大波止が見えてきた。ここは釣り人「憧れの聖地」だよ。波止釣り界の「ラスボス」だね。今日は釣り人がチラホラだなぁ。
▽「ハッハッハッ、見ろ!ヒトがアリのようだ!」←アリってアンタね!
船はグングンスピードを上げる。加太の大波止を過ぎると海の様子がかなり変わる。そうとう潮流が速いようだ。白い波飛沫がバシュバシュ!舞い上がりだした。気分爽快!ああ爽快!やがて前方に「虎島」が見えてきた。
断崖絶壁!修験道の島です。役の小角(役行者)が修行したと謂われている、一の行場だ。この辺りでは「No.1パワスポ」と言っていいほどの聖地です。いまでも行者講の方々が春先に、修行に訪れます。観念窟、序品窟、五所の額がある。スラッシュな地層が、ホント凄まじい観景を魅せますね!
ちなみに「友ヶ島」と呼ばれる島は存在しないのです。四つの島をまとめて「友ヶ島」といいます。それには少しややこしい歴史があります。
よくいう日本の島の始まりは「淡島」でも流されてノーカン。次に産まれたのが「淡路島」その次が「四国」島となる。すべては南海道から日本が始まったと、古事記は歴史を記している。
いわばこのあたりが日本の始まりの場所なのです。いったい何があったんだろうか、古代に…様々な伝承を持つ謎の無人島「友ヶ島」いいね!ドキドキッ!
この航路の右に「地ノ島」が浮ぶ。沖ノ島とほぼ同等のサイズです。「国有地で上陸禁止」しかし、それ以外の情報がまるでない。
「それ、な~んでか?」
今の情報化時代、しかも京阪神がスグそこの場所にある島、なのに不気味すぎるぞっ!実に“怪しい”ですね。何らかの秘密がきっとあるぞ。例えば敗戦前、何かヤバイもんでも埋めたんじゃないの?○○兵器の処分のためにあわててチョメチョメとかね。
あとたしか、何かの「お宝伝説」もあった…海賊「旋風剛右衛門」や「日本陸軍」とかの埋蔵金話と、隠匿物資話なんかも。かなり眉唾話が多いけれど可能性はゼロではないからね。
「まぁ夢は大事だよっ、ヤマちゃん!」
▽はい。「お宝探し話」お好きな方は、こちらをご覧下さい!
脳内に「He's a pirate」が流れ出した「野郎共、スパロー船長と呼びなっ!」
「気分はパイレーツ・オブ・トモガシマだ!」
中の瀬戸をさらに北側にまわった所で九時発の「友ヶ島」とスレ違う。海は複雑な海流が渦を巻いている。
この加太、友ヶ島一帯は加太漁協の「漁業権が設定」されており、プレジャーボートとのトラブルが絶えないと聞いた。まぁ、自分の職場に「珍船が我が物顔」で混ざり込んで来たらねぇ、腹立てるのも分かるかな。
そして野奈浦桟橋が見えて来た。航路左側に神島が浮かぶ。おっぱいの様に、いや妊婦さんのお腹みたいに丸く膨れた感じが象徴的です。元淡島神社があった島で、文字通り「神の島」なので上陸禁止となっている。何があるのか知りたいよなあ。古い遺構と遺物があるのは確かです。
この島の北の海域には「沖ノ島北方遺跡」なるものが海中にある。古い中国船の残骸?があり、漁船の地引き網に中国産の青磁器(碗や香炉)がたまに上がるらしい。さらにもっと沖合にも「謎の沈船(海賊船カモ)」が沈んでいると聴いた。興味深い話だけど、トレジャーは簡単じゃないね。
おっ、船は逆回転入って桟橋に舳先あわせている。
「よう~そろう」
そして船は呆気なく「沖ノ島」に接岸した。さぁて、いよいよ我々「ラピュタ隊」が上陸する。
日々是好日…処々。加太の美しい夕焼けなど寄り道話。
すこし話がさかのぼり、友ヶ島に渡る前日のこと。じつは加太の渡船乗り場まで、ブラブラと下見にきたのです。その途中、小嶋一商店さんの「復活エリクサー」と名高い「蓬餅」を購入(六百円也)しました。推しです!
いつもこの店の前を通るたび、チラ見チェックするけど、売切れなのだ。なければさらに買いたくなるのが人情。今日はありましたよ。店番のお婆ちゃんに声をかけてみよう。
「このよむぎ、一つ頂戴」五個入り六百円。
「六百円な…真っ直ぐに持ってなっ」
「水平ホールドにて運搬しろ!」と、刀自が仰っているのだ。
「えっ?はい…」
「真っ直ぐでないと、引っ付くさかえなっ」と念押しされた。
う~む、とにかく水平なのである。斜角は御法度!でもチャリーなので、ミッション・イン・ポッシブル!これは「大変な案件」を抱えてしまった。仕方ないから、この近くで食べちゃうか。
それで蓬餅をブラ下げて、加太漁港の中波止へ移動した。すると、赤灯台の先に人影がある。普段釣り人がまず居ない場所でやってらっしゃる。
(※ネイティヴは“よむぎ”という)
「ほっほ~う、大波止では無く、わざわざココでやりますか」
こりゃ、只者ではないね。声をかける。その方は奈良からいらっしゃった方で、朝から友ヶ島に渡ったらしい。そして各砲台を巡ったというのです。ところが第三砲台辺りでフラッフラになったので、そそくさと昼便で帰ってきたらしい。たぶん軽い脱水症状だったのかも知れないな。
真夏のような日だったからね、それは無理もないよ。のんびりと四方山話をした。その間にも客を満載した渡船が帰って来る。
▽明日は、あのタイガーモス号に乗るのだなぁ~。
まずは復活エリクサーである蓬餅を勧める「疲れた時は甘い物!」お婆ちゃんの教えです。強烈な粘着力がある蓬餅は柔らかくて素朴で、優しい味がした。そして「加太の夕陽の美しさ」を伝えると、この方が最近カメラを始めたというのです。カメラを車から持って来て、カメラ談義が始まる。
他の人が見たら爆笑なんだろうね。波止場の先っちょで、お互い名前も知らない「和歌山代表」と「奈良代表」オッサン二人。釣りしながらカメラ片手に、蓬餅まで喰ってねぇ…「いったい何のオフ会やってんだよっ!」さてさて、加太の夕陽である。四国の山々に黒雲が厚く、今日は無理なのかも知れないね。
☁ ☁ ☁ ☁ ☁ ☁
しばらくして、日が傾きだした。
☁ ☁ ☁ ☁ 🌞 ☁ ☁
太陽が水平線の辺り迄きた頃、なんと奇跡 がおこった。神々の降臨、時系列に並べると。雲の切れ間から光線が刺している。
(※画像は技とunderに撮影してます)
さらに角度を落とす太陽。海面が金色に照り輝く。
「びっか~ん!」見事な閃光を放ったのだっ!
美しい、実に綺麗だぁ!後光がさすとはこの事なのかぁ。
「ものごとはハートで見なくちゃいけない」by星の王子様
○第三話はコチラです。
[特別ふろくその3] 加太で観光客に大人気アイテムは、 加太産ではない話
○みんなが行きたがる加太スポット「友ヶ島」や「満幸商店」と「淡島神社」は、マスゴミが手垢でグレーに染めまくった様な場所だ。でもそれはそれで仕方が無いよね。観光地なんて何処ともそんなものだし。
大人気加太みやげ「友ヶ島海苔」
▽軽くてかさばる(笑)友ヶ島のお土産に最適です!「友ヶ島✨海苔」推し。
知って得する和歌山「食」情報!
満幸商店名物「山盛りしらす丼」を、
満幸のばぁちゃんが、こう嘆いていたからね。
「うちの名物は淡島丼やっ!!」
和歌山の美味いものと云えば…有名な「有田🍊ミカン」です。
有田みかんは「なぜ美味い”のか?」そもそもの始まりは「いったい何時から?」てなお話を書いてみました。
○美味しい「有田みかん」いいモノ見つけましたっ!「早和果樹園の味まろしぼり」濃厚な絞りたてのジュースです。
▽これ、お土産にピッタリだと思います!美味~い!
○和歌山は果物王国✨蜜柑、それから柿、桃、イチヂク等の生成りフルーツが、間違いなくピカイチ推し!最近は、外国のバイヤーが直接買い付けに来るぐらいなのだから、オドロキですね。
○「四郷の柿」「あら川の桃」「紀の川いちぢく」などの「ブランドフルーツ」は、絶品!ぜひ地元の直売所で、一度試食してみて下さい。ほんとビッくらポン!しますよっ。
(20/09 加筆修正 5800文字、thank you for reading.)