紀伊ハンター Minminzemi-Jr

こんにちは!「Min 1号」と「Min 2号」のブログです。

わりと真剣に「海洋汚染問題」を考えてみるのココロ【プラごみ問題】

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ワタシは、「友ヶ島」にちょくちょく渡ります。いつも紀淡海峡は、美しい…渡船から降ります。そこは、野奈浦桟橋です。するとですね、眼につくのは北の浜は「ゴミだらけ」池尻浜とか、流木とプラゴミだらけ、プラゴミあり過ぎでナニコレ酷いよ、悲しいな~。
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友ヶ島は、無人島です。トモガシカが、ゴミを捨るわけはない。たぶん、島に渡る観光客もね。実はプラゴミのほとんどは、京阪神から時計回りの海流に乗って友ヶ島に流れつくわけです。もちろん地元のボランティアがゴミ回収してるが、イタチごっこ

 

ヒトは「見えないモノは、存在しないと認識」するのかな

 

声が聞こえた「わ~友ヶ島、ヤッパ自然が豊かで、す・て・き」横にいたねーちゃんが無邪気に言う。そうそう、その通り、ココは自然だけが取り柄だから。

(※トモガシカはレンガ弾薬庫のボディに、鹿のあたまに灯台を載せ魔改造された、友ヶ島にだけ生息するという伝説のシカ。セリフの語尾に「トモ」がつくトモ)

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ところがこの海域の底には、トンデモな量の“都会ゴミ”が沈下しているのを、ワタシは知っている、実際に見たのだ。この付近、底引き網かけようものなら上がってくるのは、海藻が絡みつくゴミの山。あと根魚がまじるかな。とにかく、ショッキングな状況にある。

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海洋ゴミの大半が「プラスチックボトルやプラスチック容器」なのです。そしてせっかく引き上げた海底ゴミを、またも海洋投棄する漁師さん。そりゃそうだね、一円の価値にもならないし、海底ゴミの処分すら困っているからね。そして、漁網の修繕だって大変だよ。

 

やがて近未来は「沈黙の春の海」となるのか?

 

プラスチックは簡単には自然崩壊しないし、いつまで経っても海底でゴロゴロしている、これタチが悪いよ。そしてプラゴミが自然分解されるには、だいたい「数百年〜数千年」も掛かるらしい。

 

近年、目の敵にされている『スーパーのレジ袋』は、ポリエチレン(PE)製。海水より比重は軽いので、海中にてクラゲみたいにフワフワ漂っています。一方『ペットボトル』は、ポリエチレン(PET)樹脂。こちらは比重が重いから沈むのです。本当に厄介なのは、ペットボトルの方なんですよ!!

 

怖いことにこのペットは、眼に見えないマイクロチップ化されてしまうと海中へと漂い出し、それを微生物(プランクトンなど)が食べてしまうのです。すると、ですね…

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そのプランクトンをイワシなど小魚が食べてしまう。その小魚をサバやらマグロがパクリんちょ…と、このように食物連鎖してゆく、まるでレイチェル・カーソン「沈黙の春」だよね。これは怖いよ~、本当恐いよ~。

 

いままで人類は、なにかと都合の悪いものをすべて、川や海に流し続けてきた。自分勝手な「水に流す」行為として。でも、最終的にパクリんちょするのは、我々人間なのです。いや、すでにそれが起っているのだろう。

 

まるで星新一の傑作『おーい、でてこい』の世界ですね。

悪夢が現実となる日がやってくる?

(※『沈黙の春』Silent Spring,1962年に出版されたレイチェル カーソンの啓蒙の書。農薬など化学物質の危険性を「春に鳥達が鳴かなくなった」といった出来事から、自然への化学物質汚染を警告した名著)

 

世界規模で起っている、海洋クライシスとは…

 

WWFの記事によれば…『海岸を埋め尽くすゴミの山。洋上はるかな無人島の浜にも打ち上げられる空のペットボトル。海流に乗って何千キロも流され、浮遊を続けるビニール袋、海底の泥の中に大量に堆積するマイクロプラスチック。いま、海に大量に流入するプラスチックが、世界的な問題となっています』海洋ゴミは、いまや世界規模で起きている。

 

▽「海洋プラスチックごみの量が、海の魚をも上回る」2050予測図

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「海洋プラスチック」2050年の予測(世界経済フォーラム)

『プラスチックごみは、河川などから海へと流れ込み、流出したプラスチックのほとんどが最終的に行きつく場所が「海」です』そして『すでに世界各地の海に存在していると思われるプラスチックごみは、合計で一億五千万トン。さらに年間八百万トンが、増加し続けています』では、日本ではどうなのか?

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『日本はプラスチックの生産量で世界第三位。特にひとり当たりの容器包装プラスチックごみの発生量については世界第二位と、この問題に国際的な責任を持たなければならない立場にあります。実際コンビニの普及もあり、国内で年間に流通するレジ袋の枚数は、推定四百億枚で、ひとり当たり一日約一枚のペースで消費されています。また、ペットボトルの国内年間出荷は二百二十七億本にも達します』

 

マジですか…知らないうちに、持続化不可能社会となっていた。では、声高に叫ばれていた“リサイクル”は、どうなったの?

 

『プラゴミのうち、リサイクル転用されたのは、たったの9%で、12%は焼却処分。残りの79%のプラごみは、埋め立て処理されたか、または自然(海)へと投棄されました』(以上、WWF Japan 調べ)

 

ナショジオ/忍び寄るマイクロプラスチック汚染の真実

natgeo.nikkeibp.co.jp

 

さかなクンが、国会にて海洋資源 汚染問題を訴えました


タレントの「さかなクン」が二月十二日のこと、参考人として国会に出席しました。課題となっている海洋資源、汚染問題について紙芝居をやりました。これには感心した、やるもんだねぇ!

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さかなクン

鶴保議員「さかなクン

さかなクン「はい!さかなクンと申します」

何となく「くいだおれ太郎」に、似てる気がするが、実はさかなクン東京海洋大名誉博士なのです。魚類の碩学者、偉いのだ。

さかなクン「いま、本当に何が起こっているのかということを、一歩外に出てみると様々なことが体感して、ギョ感で…いや、五感でしっかり学べると思います」さかなクン、国会議員になってくれないかな?ギョギョ!彼の話はとても分かりやすいからね。

 

▷動画/FNN PRIME NEWS

youtu.be

 

それで和歌山の大手小売店のレジ袋、各店の対応について

 

🏬「近鉄百貨店 和歌山店」では、レジ袋は有料化されます。地下一階の食料品売り場では、価格は大中小それぞれ五円、三円、二円。酒などの一升瓶を入れる特殊袋だけは、十円となります。

 

🍑「スーパーオークワ」では、全店舗で有料化に踏み切る。価格は、大中小それぞれ十円、五円、三円の三種類となります。担当者は「有料化で環境啓発もアピールできる!」といいました。それホントですかぁ?

 

🍇「スーパーマツゲン」と「エバグリーン」は、省令改正で有料化対象とならない「植物由来のバイオマス素材」のレジ袋を採用しました。七月一日以降も、いままで通りのレジ袋無料と決めました。

 

🤔小売各社では、レジ袋の「有料 or 無料」と判断が別れた訳ですが、消費者側の分別はどうなのか?個人的にはいっそうのこと、レジ袋やペットボトルの類を全面禁止(罰則付きで)と、して頂きたい!

 

対策を急がねばならない。一度海洋に散らばったプラゴミは、回収処理はとても困難です。未来がゴミに埋もれ途方に暮れる、その前に。

 

(2900文字、Thank you for reading.)